①「PBR1倍割れ解消推進ETF」が登場。低PBRに安住していた銘柄にますます投資の目が向くきっかけとなろう。ETF運用会社は投資先企業(低PBR企業)と対話を進め、将来的なPBR上昇を促すという。個人で金融資産を持ち、株式に投資したいが、銘柄選択の自信がない投資家は、このファンドに投資することで本当のバリュー投資の恩恵に預かれることとなる。
②2024年からの新NISAの成長投資枠で高配当株式(≒バリュー株)に投資する場合、これまで受け取り時に課税されていた配当金も非課税となる(証券会社で手続きが必要)。税金分約2割程度の手取り額増加の恩恵を受けられパフォーマンス向上が見込まれる。
③ニデックによるTAKISAWA(6121)の事前同意なき買収の成立。TAKISAWAは元々ディープバリュー株(2023年2月5日銘柄研究で指摘済み)。ネットネット、PBR0.5倍以下、配当利回り3.5%程度。株価は割安状態に放置されていたが、ニデックが技術力に比べて株価が低すぎると考え買収を決定した模様。TAKISAWAも以前は買収されることに反対を表明していたようだが、世間の情勢の変化を感じて今回は同意した。今後もデープ・バリューとされる水準に株価が放置されている企業への買収が増加する、または、当該企業自身が株価上昇を意識する経営に変化せざるをえない。
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